[ubuntu]ドメイン購入からWordPress設定までの全工程解説

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WordPressを新規に設定する・概要

今回は、Godaddy.comにて新しいドメイン名「spankyjn.com」を購入してからLinux(ubuntu)にWordpressサイトを立ち上げるまでの一連の流れを説明します。

前提条件

 以下のセットアップは終わっているという前提で進めます。
・MySQLのインストールと起動
・Apache2のインストールと起動
・Certbotのインストール
・PHPのインストール
・その他サーバの稼働に必要なツールやソフト一式のインストール・セットアップ・起動

おおまかな流れ

Godaddy.comでの作業

・Godaddy.comでドメイン名を購入する
・購入したドメインのDNS管理画面でWordpressを入れるサーバのIPアドレスを設定する

apache2の設定

・apacheの定義ファイルを作成する
・apacheの定義ファイルをリロードする
・apacheを再起動する
・certbotを使ってサイトをSSL化する

wordpressの設定

MySQLサーバ(MariaDB)はすでにインストール済みであるという前提で進めます。
・Wordpressのインストール
・coccoonのインストール

作業開始:GoDaddy.com

Godaddyのドメイン管理画面からDNS編集を選択する

Godaddy.comのドメインポートフォリオを開いて対象となるドメイン名の右にある「・・・」をクリックし、「DNSを編集」を選択します。

DNS編集画面でAレコードの編集画面を開く

ドメイン名を購入したての場合、Aレコードの名前の欄に「@」があるレコードは「Parked」となっていると思いますが、このレコードの右横にあるペンのマークをクリックして編集画面を表示させます。

DNS編集画面でAレコードを編集する

Aレコードの値の欄に、WEBサーバのIPアドレスを設定してOKボタンを押下します。

DocumentRootの作成

 ウエブサイトを格納するフォルダを作成します。今回の場合は下記の2つのフォルダを作成しました。
・/home/spanky/htdocs_spankyjpn/
・/home/spanky/htdocs_spankyjpn/www
上記の2つのフォルダのオーナー変更「chown <ユーザー名>.<グループ名> フォルダ名」とフォルダのパーミッション変更「chmod 775 フォルダ名」をやっておきます。

cd /home/spanky

mkdir htdocs_spankyjpn
chmod 775 htdocs_spankyjpn
chown <ユーザー名>.<グループ名> htdocs_spankyjpn

mkdir htdocs_spankyjpn/www
chmod 775 htdocs_spankyjpn/www
chown <ユーザー名>.<グループ名> htdocs_spankyjpn/www

apache2の設定作業

 certbotを利用してHTTPSでウエブサイトにアクセスできるようにする作業手順を下記の記事を参照してください。

WordPressのインストール

wordpressのダウンロード

WordPressの最新版をダウンロードします。
まずは適当なフォルダに行けば良いのですが、今回はドキュメントルート(/home/spanky/htdocs_spankyjpn/www)の1つ上のフォルダにwordpressのアーカイブを落とすことにしました(今回の例では /home/spanky/htdocs_spankyjpn))。
ここで、wget コマンドでwordpressの最新版アーカイブをダウンロードします。

wordpress日本語版のダウンロード

cd /home/spanky/htdocs_spankyjpn
wget https://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz

これで現在いるフォルダに「latest-ja.tar.gz」が出来ていることを確認してください。
ファイルが確認できたら、アーカイブを展開します。

wordpress英語版のダウンロード

cd /home/spanky/htdocs_spankyjpn
wget https://wordpress.org/latest.zip

これで現在いるフォルダに「latest.zip」が出来ていることを確認してください。
ファイルが確認できたら、アーカイブを展開します。

アーカイブを展開

日本語版:
tar xfz latest-ja.tar.gz
英語版;
unzip latest.zip 

これでアーカイブが展開されて「wordpress/」というサブフォルダができていればOKですので、
アーカイブファイル「latest-ja.tar.gz」は削除してしまって構いません。

wordpressフォルダ内のファイルとフォルダの権限設定

wordpressフォルダに移動し、以下のコマンドを投入してフォルダ内のオーナーやパーミッションを調整します。

chown -R {ユーザー名}:{グループ名} .
find . -type f -print | xargs chmod 664
find . -type d -print | xargs chmod 775

アーカイブファイルを削除

rm latest-ja.tar.gz

アーカイブ内のファイルをドキュメントルートに移動

アーカイブを展開したら、wordpressフォルダ内のすべてのファイルとフォルダをドキュメントルートに移します。これには様々なやり方があると思いますが(例えばwwwフォルダを作らないでおいて、wordpressフォルダを単純にwwwにリネームする方法など)、好きな方法でwordpressのファイルをすべてドキュメントルートにうつしてください。
今回の例では cp コマンドで全てのファイルをwwwフォルダにコピーした後で rm コマンドによって wordpress フォルダとフォルダ内の全ファイルとフォルダを消去しています。

cp -pr wordpress/* www/.
rm -rf wordpress

定義ファイルを作成する

定義ファイルの準備

wordpressの定義ファイルを作成します。
定義ファイルのサンプルがすでに用意されていますので、このサンプルファイルの名前を変更することで定義ファイルとします。

cp wp-config-sample.php wp-config.php

DBの設定情報を記述

 定義フィル(wp-config.php)にMariaDBなどのデータベースにアクセスするためのアカウント情報を記述します。今回は、MariaDBに新しいデータベースを文字コード「utf-8」、照合「utf8_general_ci」で定義し、新しいユーザーを作成してこの新しいデータベースにアクセスできる権限を付与しました。
 viエディタなどでwordpressの定義ファイル wp-config.php を開いて以下の項目を編集します。

define( ‘DB_NAME’, ‘database_name_here’ );database_name_hereをDBの名称で置き換える
define( ‘DB_USER’, ‘username_here’ );username_hereをDBのユーザー名で置き換える
define( ‘DB_PASSWORD’, ‘password_here’ );password_hereをDBのパスワードで置き換える
define( ‘DB_HOST’, ‘localhost’ );ここはDBがローカルにない場合に変更する

その他の設定情報を記述

 便利な追加の設定項目を挙げておきます。定義ファイルに足しておきます。

define(‘FS_METHOD’,’direct’);FTPを使わないでアップデートする
define(‘WP_POST_REVISION’, 5);リビジョンの数が無限に増えないようにする
define(‘WP_POST_REVISIONS’, false);リビジョンを取らない
define(‘AUTOSAVE_INTERVAL’, 86400);自動セーブの間隔をなるべく長く取る
define(‘WPMS_ON’, true );SMTPのパスワードを画面から変更できなくする
define(‘WPMS_SMTP_PASS’, ‘XXXX’ );SMTPのパスワード

wordpress起動

ブラウザでwordpressを表示させてみる

設定したドメイン名を使ってブラウザでwordpressを表示させてみます。

この画面が表示されたら成功です。
ここでウエブサイトの基本的な情報を入力してから「wordpressをインストール」ボタンを押下すると、データベースなどの初期設定が行われて、wordpressが起動します。

インストール終了

インストール終了時の画面

wordpress管理画面表示

wordpressが初期化され管理画面が表示されました

プラグイン

プラグインをインストールする

 wordpressに機能を追加するには「プラグイン」をダウンロードして有効化する必要があります。ダッシュボードが表示されている状態で、左側のメニューから「プラグイン」を選択すると、現在インストールされているプラグインの一覧が表示され、「新規追加」を押すことでプラグインを検索して導入することができる画面が開きます。

必須のプラグイン

wordpressをインストールしたら必ず入れておいたほうが良いプラグインです。

WP Multibyte Patchマルチバイトの不具合を修正するパッチです
Google XML Sitemapsサイトマップを生成してくれます
Site Kit by GoogleGoogleAdsenseやSearchConsoleと簡単に連携できます
Wordfence Securityセキュリティを強化します。2段階認証も可能。
WP Mail SMTPメール送信を最適化します
WP Statistics簡単なアクセス統計を取ってくれます

あると便利なプラグイン

Polylangサイトを多言語化する際に言語を切り替えるのに便利なプラグインです
Contact Form 7お問い合わせフォームを簡単につくれます
Simple Google reCAPTCHAリキャプチャ機能を追加できます
Search Regexサイトのドメイン名などを変更するときに便利なツール
FooGallery写真のギャラリー機能を向上させます
Conditional Menus多言語された際などにどのメニューを表示させるかを設定できます
Content Aware Sidebarsサイドバーを条件によって切り替えられるようになります

WP-MAIL-SMTPにGmailを設定する

便利なテーマ

Revolution Press動きのあるウエブサイトが簡単につくれます
cocoon商用サイト構築に力を発揮します
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