2024年東京通信大学TOU-3年4学期の感想

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2024:3年4学期

開始前

 2024:3年生4学期。
今期は海外の仕事を無くした(つもり)なので、多くの科目を履修して、また仕事が忙しくなりそうな4年1学期に最小の履修数で乗り切れるようにがんばりたい。とくに名前にⅡやBのつく科目(1学期と3学期に名前の最後にⅠとか1がつく科目を完了していないと受講できない)を履修するので、自分としては「続きものの映画を観ている」ような気分だが・・・どうなることやら・・・。1年のときに、1の授業がカンタンだったので2も取ったら、とんでもなく難しくて苦労した経験があるので・・・。

受講

 この学期だけは最後まで完全に勉強に専念できるチャンスだったので、4年時に専門演習に専念するために、できるだけ多くの科目を履修することにした。結果…今学期は歴代で一番多くの科目を履修することとなりえらく忙しい。課題やレポートもあるし…💦 しかし暮れや正月の退屈な時期を勉強にあてられるのはすごく良かった。

単位認定試験

 14科目履修したけど、1.5日ほどで全科目単位認定試験終了しました。今回は理不尽な出題をする科目が3つもあったので精神的に参った。しかしあとはしばらく休みを取れるので、来年の履修をどうするかなど考えながら、ゆっくり休むとします。

受講終了

  今回は、現代のネット文化にマッチした授業を実施してくれる良講義(特に角尾先生と土屋先生、鈴木先生は神)、昭和かよと思わせるような(しかも、どうせAiや検索で調べえば分かるるのに頑なにPDF資料から検索できないように単語を加工するような)講師、そもそもPDF資料にも出ていなくて動画でもなにも言及していないようなことを設問に出す講師、1つの問題に回答欄を2つ設けて実質的に倍の質問数にしている講師などバラエティー豊かな受講となった(笑)。

勝手な感想

 現代はAiをいかに駆使できるかがポイントになる社会。そして、いかにネットを駆使して問題を解決できるかを問われる世界でもあるので、昭和みたいな自分勝手でひとりよがりな授業は時間の無駄でしかないと思う。そういう授業はもうやめてもらいたいものだと思った。
 なにが昭和みたいかというと、具体的には、まずPDF資料を検索しにくくする工作、そして単語の漢字コードをわざと変えてコピペすると字はあってても不正解になるような罠をしかけたり、授業でもPDFでもきちんと言及していないことを出題したり…昭和あるあるすぎるやろ。
 実際、筆者の会社では報告書でもビジネス文書でもなるべく最新かつ高度なAiを通し、人間は検算をしたりAiが構築した文章のロジックが正しいか検証したりする「比較的高尚な」仕事を専門にして、時間の無駄を最大限に省くように指導しているのです…。

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今学期に受講した科目

1.【選択】【良】情報リテラシーⅡ(鈴木範子)

 ワードやエクセルの演習という名の練習を含んだ応用のしかたから、コンピュータの歴史や著作権のことやはては離散数学までカバーする面白い授業。離散数学というと言葉は難しそうだが、方程式を解いたりするようなものではないので安心して良い。
 シラバスには「小テスト+単位認定試験」と書いてあるが、各回で課題をやらないといけない。単位認定試験も課題がある(後述)。授業➤小テスト➤単位認定試験というオーソドックスな構成かと思っていたが、評価として書かれていない課題演習が多数ある授業。ただ難易度は低く、逆にビジネスでも使える能力を養えるので有用な授業である。神授業に指定しても良いぐらいかもしれないような授業

ちなみに第1回(MSワード)と第2回(MSエクセル)の回は永久保存版の神回なので授業メモを詳細iにとっておくと会社に入ってから役に立つと思う。

PDF資料:教科書に加えて練習用の資料やサンプルも提供される。

小テスト:かんたん。

単位認定試験:かんたん。

 「小テスト 20%、ディスカッション20%、演習問題60%、単位認定試験なし」という素晴らしい授業の第2回目。演習問題はかなり楽しい。ビジネスなどで即使える文書の練習ができて将来のためになる。まさに神授業。
 小テストが無い回は課題をやって提出するのだが、たとえば第6回の授業の課題の答えそのものが第5回のPDF資料にでていたりと、その対象の回を飛び越えた出題がされるので、すこし柔軟に探すスキルが必要。単位認定試験が無いので、その分全回遅延なく受講し、小テストは100%になるまでチャレンジして点数を上げればOKな神授業。

PDF資料:充実しているので書き込みなどは多くしなくても大丈夫

小テスト:小テストはなく、ディスカッション(掲示板への投稿)と課題の提出がメイン。

単位認定試験:なし(ありがとー)

3.【選択】【普】マーケティング概論Ⅱ(前川徹)

 人間社会のつながりや社会の連携のしくみなどを掘り下げる授業。これを受講した理由は、はっきり言って単位数稼ぎでしかなかったので、最初からぜんぜん興味もなく、あまり身についていないのだが💦、テストはすこぶる簡単だった。本来は神授業に分類されるべきなのかもしれないが、あまりにも退屈な授業だったので自分的な評価は低い。

PDF資料:充実している

小テスト:少し手こずる部分あり

単位認定試験:かんたん

4.【選択】【普】ネットワークとサービスⅡ(加藤泰久)

 ネットワークの技術的、ソフトウエア的な話ではなく、歴史とか定義についての説明が多い授業。ネットワークを利用したソフト開発の話しでは全くないので、うんちくとして知っておくのは良いかもしれないが、実践的なソフト開発の現場ではあまり役に立たない内容なので、卒業単位数稼ぎ以外ではおすすめしない。

PDF資料:検索可能な文字が多いのでこの講師の他の授業のように写真やスクショをべたべた貼り付けで検索阻止するような意地の悪い内容ではない。

小テスト:かんたん

単位認定試験:かんたん。

5.【選択】【悪】情報マネジメント概論B(加藤泰久)

 この授業は鬼とかじゃなくていじわるなので「」とした。インターネットから抜粋してきたスライドを画像という形でPDF資料に大量に張り付けるので、検索できないPDF資料になっており、かなりひどすぎる。このAiとインターネットの時代に検索を駆使できない教材を配るとかおかしすぎて草も生えない。あまりにも酷いので、自力でPDF資料を検索可能にしてやった!そしたらすごく便利だったのですが、まさか教科書をネットに晒すわけにはいかないので、読者のみなさんも自力でPDF資料を再構築できるように、第3回のPDF資料が参照している(ページの下にURLが張ってある)すべての外部PDFファイルを収集したので下記にGitHubで共有します。それとPDF資料の数ページがすでにリンク切れになっている残念仕様だったので、そこは自力で再構築したPDFも同梱しています。これですべて検索できます。しかし第3回以外は画像が張ってあってもタイトルブ部分はテキストにしてあったりしてなんとか検索できるレベルであった。

PDF自作化検索できるようにする)のヒント:
まずPDF1ページ分のスクリーンショットを取る。そのスクリーンショットをbingのAi「Copilot」に読み込ませて文字起こし(画像⏩️テキスト化)する。このテキストをPDF資料の該当ページの上の方か下の隅っこに文字サイズ2とか3で貼り付ける。要は検索にひっかかってそのページがでてくれば良いので、この文字は見えなくて良いのでなるべく小さい文字で埋め込む。
これなら時短可能。

PDF資料:検索可能化した第3回用PDF資料をダウンロード

小テスト:検索ができないので難易度は高い

単位認定試験:検索ができないので難易度はまあまあ高い

6.【選択】【匠】データ構造とアルゴリズムⅡ(土屋陽介)

 練習問題などでJavaプログラムが使われる(しかもサンプルが複雑ではないが、ごちゃごちゃしていて複雑に見える)のでJavaプログラミングの知識が必須。初級プログラミングあたりを落としちゃっている初心者さんは取らないほうが良い。

 プログラミングで使われることがかなり多い一般的なアルゴリズム(二分探索やソートなど)を勉強する。今回の授業ではJavaを使っているので、Javaの知識を復習できる参考書などがおすすめ。
 実務を長くやってきた身としては、これらのアルゴリズムに加えて時間範囲の計算(モジュロ)や、CRCなどの誤り訂正などの難しくはないが一般によく利用するアルゴリズムも紹介すると実用性が高まるかなと思った。

また、無料でJavaを実行してみることができる環境もあるので、試験中に使えなくなってしまう@CodeRoomの代替えとして以下を準備しておくのもGood。
おすすめのJava実行環境は「Paiza.io(ここをクリック)」。

Imgur spankyjpn
01-spankyjpn.com-TOU-Posts

参考資料
スッキリわかるJava入門 第3版
Java言語がいまいちわからないという人はこういう参考書もある。

PDF資料:Java初心者にはかなりつらい難易度。

小テスト:小テストは課題も含めてちゃんと解いて資料として残しておいたほうが良いよ

単位認定試験:それまでにやったテストをしっかり復習して準備しよう。

 経験者には楽勝だが未経験者には地獄のような授業

 前回が「意味のないマシンの制作」だったが、今回は「意味のあるマシンの作成」💦
Arduinoなどのマイコンを使って、「ちゃんと動作する」ものを作るのだが、なにしろ授業の内容は部品などの説明ばかりで、授業でいろいろ説明している要素を課題に含めないといけないのか勘違いしてしまいそうになるくらい課題と無関係のうんちくの説明が多いのです。
 具体的に何をどうすればいいのかといった説明は無いと思ったほうが良い。ヘタをすればマイコンボードに電源をつなげてパソコンの開発環境と連携させることさえできない人も出てくるかもしれないが、そういう人は可哀そうだが、さようならな授業なのです💦
 さらに、最終的な報告書(パワーポイント)の提出では、「【注意事項】PowerPoint/PPTX形式にて提出(PPT形式は不可)」と、PPT形式を禁止しておきながら、実際に提出を行う画面で、許容するファイル形式のところでは、
「添付ファイル形式: .pptx ppt」というように、PPT形式が使えるようになっている。しかもサンプルとして提示している資料のファイル形式は「.ppsx」と言うスライドショー形式という…、なにか生徒がミスして違うファイル形式で出すことを狙っているかのようなトラップなのであります…。

こういう授業は、まず講師が100点のプロジェクトのサンプルを授業で詳しく説明して、そのプロジェクトを参考に独自のものを作り上げたらA以上、プロジェクトを丸ごとコピーしただけならCとかにしてくれると神授業なのにね・・・。

PDF資料:最終課題のための情報は皆無。自力でやるしかなさそう。

とりあえず少しばかりのヒントを以下に載せておきました。

小テスト:小テストが無い回が多い

単位認定試験:なし。課題の提出が必要。

8.【選択】【良】ソフトウェア工学Ⅱ(坂本一憲)

 デザインパターンが中心の授業。これはソフトウエア開発に関わりたい人には必須の授業なので、受けたほうが良い「良授業」です。とにかくPDF資料だけですべて回答できる良授業。説明もシンプルでくどくない。

PDF資料:必要な情報はすべて揃っている。

小テスト:かんたん。

単位認定試験:それまでにやったテストをしっかり復習して準備しよう。

 ユーザーのシステム利用のしやすさなどの「エクスペリエンス」に関する授業。授業は難しくない。またこの講師。いいかげんにちっちゃい黒板を使うのはやめてほしい。それかこの黒板に書いたことはすべてPDF資料に反映してほしい。4000字以上ものレポートを作らせるのに採点の比重は全体の7%しかないという意味のわからない授業。しかも単位認定試験が1問のなかに2つ解答欄があるから普通のテストより2倍ほど正解率が低くなる危険のある試験。

PDF資料:内容は濃くないが、必要なことはだいたい出ている。

小テスト:かんたん

単位認定試験:それまでにやったテストをしっかり復習して準備しよう。

10.【選択】【良】システムセキュリティⅡ(角尾幸保)

 この講師が多分オンライン時代の教育に一番マッチした授業をしてくれる。試験などは結局PDF資料やネットをいかに早く検索できるかに尽きてしまうため、わざと単語を変えたりPDF資料や動画資料には1ミリもでていない問題を出して、検索行為自体をできなくしたりする本末転倒な教師もいるなかで、テストであっても資料をじっくり読み直して復習のようなことができる要素を多く含む形式をとってくれるので、この講師の担当科目はすごく身につく。
 授業はセキュリティに関する様々な事例や法律、脅威の説明などだ魏に渡り、興味深い内容となっている。まさに絵にかいたような良授業。

PDF資料:非常によくできており、テストにも活用できる、

小テスト:かんたん

単位認定試験:かんたん。

 ソフトウエア総論といってもソフトウエアの書き方やコーデイングの作法などを教えるのではない趣旨がよくわからない授業。本気でよくわからない。DOSの話をしたかと思ったらiOSの話しになり、そしていつのまにかソケットの話しになるというなんともよくわからない授業。授業タイプとして意味不明を意味する「不」というのを追加したいくらいだ。ただ、業界経験者には理解には苦労しない。

PDF資料:内容は薄いが、まあテストの設問に答えることはできる。

小テスト:かんたん

単位認定試験:それまでにやったテストをしっかり復習してしっかり準備しよう。

 ソフトウエア総論と同じような感想が残る授業。わりとPDF資料はちゃんとしているので、よく読んで回答するしかない。藤井氏の単位認定試験は質問の総数が12問程度と少ないが、1つの問題に2つの解答欄があるので、結果的に普通より多く問題を解かされているようなものなので、非常に釈然としない。

PDF資料:わりとちゃんとしている

小テスト:かんたん

単位認定試験:難易度は高い

 仮想マシン(VirtualBOX)を使ってLinux(AlmaLinux)をインストールする前回(サーバ構築演習1)からの続き。前回構築したLinuxをそのまま使える。ここで注意点だが、前回はAlmaLinux9(最新の版)を入れて問題なかったが、今回は指定通りAlmaLinux8を入れないと、パッケージマネージャが違うので「ドハマリ」するので要注意。かならず指定された通りにやったほうが良い。もしも、前回(Ⅰ)のときに9シリーズを入れてしまった人は、8を入れなおしてから受講したほうが良い。

動画資料:サーバなどの設定作業の一部始終を録画した資料をダウンロードできるので、サーバ構築をやったことがない人はダウンロードしておくと後々実際の仕事などでやる羽目になった場合でも参考にできて便利さ。

⏬️ 下記にサーバ構築演習で使えるヒント集があります。

小テスト:この授業は小テストは無く、かわりに課題レポートの提出がある。

単位認定テスト:なし。代わりに単位認定レポートがある。

 客先やウエブフォームなどから収集するような顧客データなどを個人が特定できてしまうような情報を隠す(匿名化する)作業を体験していく授業。授業中つまらないダジャレを言ったり、いちいち小馬鹿にしたような含み笑いや、自分が言ったことで自分でうけて笑うのがちょと痛いが(笑)、コースの内容に関しては会社で使えるヒントが満載だし、難易度は高くない。ただ、資料でも動画でもどこで言及しているのがまったく不明な問題が回答の難易度が超高い問題がでることがある。
 演習は手順がすべて示されているので、わからなくなることはあまりない。

PDF資料:かなり内容は薄い

小テスト:演習からの出題ならなにも困らないが演習のない授業の問題は難問が多い

単位認定試験:難易度は中くらい

分類

用語の説明です。

区分説明
わかりやすさ、ためになる内容、興味深い授業など楽しんで受講できた科目
動画をあまりちゃんと見ていなくても、小テストと単位認定試験が全く問題なくクリアできてしまったありがたい科目
取らなくて良いなら絶対に取ってはいけない授業(笑)
質の良くない授業。笑うような場面でないところで笑いながら話したり、噛みまくったり、びっくりするような棒読みだったり、授業以前の質の悪さが際立つので必須でない限りうけたくない授業。
授業内容が難解、試験も突破困難だが講師の教え方はすこぶる上手で内容も良い。ただし取り組むには覚悟が必要な科目(笑)
悪でも鬼でもなく普通なのだが、とくに良い点が見つから無い授業。将来なにかの役には立ちそうにもない授業だが、単位稼ぎ用にならまあいいかもというレベル。
旧態依然とした昭和なスタイルだったり、わざわざPDFから検索できないように文字や言い回しを変えたり、半角や全角を混ぜたりと、よくわからない検索防止策を入れている授業など、現代のネット・Ai・デジタル社会における大学授業のスタイルに追いついていない授業など。

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