フィリピンの永住ビザであるクオータビザの取得に関して、非常にたくさんの方からお問い合わせをいただきました。今回は、クオータビザの悪徳業者の見つけ方と詐欺にあってしまった場合の注意、詐欺にあわないための心得などを中心にお伝えします。
フィリピンの永住ビザにまつわる危険
当ブログを読まれて、残念ながらクオータビザ取得に関わる詐欺や搾取の被害に遭われた方、これから業者に代行を依頼しようとしている方、本当にたくさんの方からの連絡を受けました。未だ契約に至っていない、お金を振り込んでいない方はラッキーでしたが、すでに振り込んでしまっている方たちも数多くいらっしゃいました。
みんなお金に余裕が有るわけではないので
みなさんお金に余裕がるわけでもなく、なけなしの財産をはたいて夢と希望をもってクオータビザの取得に臨んだことと思いますが、残念ながら日本人が日本人を詐欺する形で、クオータビザの取得代金はおろか、取得に際して必要な一時金の5万ドルの口座までも取り上げられて、怒りに震えている方が多数いるようです。
正しいコンサルタントに正しい価格で依頼すれば問題ない
しかし、少数ではありますが、問題の業者との契約の前に、当ブログの管理人に連絡を頂いた方々がいらっしゃいました。もちろん、絶対にその業者と契約してはいけない旨をご説明し、筆者が様々な形でお世話になっているコンサルティング会社をご紹介いたしました。みなさん、ご依頼から半年以内には問題なくクオータビザを手にされることと思います。
一人で悩まないで
今回は、そのクオータビザ関連の詐欺に引っかからないように、実際のクオータビザ取得の現状とビザ取得代行業者にお金を振り込んでしまう前に考えなければならない重要なポイントなどをお教えします。また、一人で悩まずに、なにか不安なことや知りたいことがある方は、遠慮はいりません。このブログの画面の上部にあるメニューの「CONTACT」をクリックして、筆者に連絡をください。出来る限り時間を作って返信いたします。
取得にかかる期間を知れ
詐欺まがいの業者は、まず取得期間の説明があいまいで、取得に必要な時間を自信をもって約束できません。そりゃそうですよ、もとから取得する気などないのですから、詳しい取得期間なぞ保証できるはずがありません。
クオータビザの取得にかかる期間は、平均して3ヶ月ですが、ここはフィリピンですので、何が起こるかわかりません。最大でどれくらいかかるのかを実績を交えて安心できるレベルで約束してくれる会社こそ真の代行業者です。過去の取得実績からみて、いままでにかかった最大日数を証明できる会社を選んでください。実際、しっかりとフィリピン当局と連携ができている取得業者ならばクオータビザの取得は意外と数ヶ月しかかかりません。これは断言できます。
ここで、正しいクオータビザの取得手順と渡比日程を書くことも出来ますが、悪徳業者にこの記事をコピーされて説明材料に使われるのを防ぐために、ここでは公開しません。お知りになりたい方は筆者にご連絡ください。
フィリピンの事情をたてに取得期間を明示しない業者はほぼすべて詐欺会社だと思え!
取得にかかる金額には要注意
クオータビザの取得代行の手数料は、他のビザに比べて非常に高額です。それはなぜでしょうか? 答えは簡単です。フィリピンの(どの役所かは言えませんが)担当当局の役人が袖の下を要求しているからに他なりません。そして、中国などは、少ないビザ枠をいくらでも金を積んで取ろうとしますから、調子に乗った役人の要求額もどんどん増えてい行っているわけです。
ここで、気づくことがありませんか? 袖の下を事後精算で要求するバカなどいませんよね。クオータビザの取得手数料を後払いでOKとしている業者は、すべてニセモノか、フィリピンの関係省庁にパイプを持っていない「もぐり」です。絶対に契約してはいけません。その手の業者は、だいたい、契約したが最後、後追いであれこれと追加の入金要請が来るでしょうし、コネもないので、ビザなど取得できません。こんなことは善良な取得業者なら絶対にしません。
また、クオータビザの取得手数料の「総額」ですが、これは130万円から200万円の間くらいが妥当な金額です。これ以上高い業者には要注意です。契約などしないことを強くお勧めします。
200万円以上の法外な手数料を取る業者はほぼすべて詐欺集団だと思え!
契約書の内容をよく読め
日本と違って、フィリピンでは、どんなに理不尽な内容の契約書であっても、自分の意思でサインしてしまったら、たとえ裁判に訴えたとしても、自分でその条項を了承する意思があったと解釈されます。ですから、もしも取得代行会社が契約書を用意してきたら、まずその場ではサインしてはいけません。できれば弁護士に精査してもらってください。
もしも、弁護士にお願いするまでもないとお考えでしたら、ある程度の年数が経ってしまい、一定の期間以内にビザが取得できなかった場合、返金なしのキャンセル扱いになってしまうような条項が無いかだけでもチェックしてください。こんな契約書にサインしてしまったら、お金は戻ってきません。筆者のところに泣きついてきた人のほとんどが、よく読まずに契約書にサインしてしまっていて、「上記のような条項があるでしょう?」 と筆者に指摘されてはじめてそのことに気づき、驚いて困惑してパニックに陥る人が大勢います。
フィリピンではサインしたが最後もう後の祭り!契約は慎重に!
省庁の「お墨付き」なんか信じるな
よく、「フィリピンXX省によって認定されています」などと賞状を掲載している業者がありますが、フィリピンではちょっと金を握らせれば、どんな証書でもカンタンに入手できます。絶対に形から入らないでください。下記の外務省の認証書も結婚証明書もすべて正式なニセモノです。つまり、コピーや偽造ではなく、役人に金を握らせて、本物の書式に正式な手順で作らせたニセの情報です。フィリピンではこんなことがいまだに出来てしまうのです。
フィリピンの「政府公認」をひつように謳う業者ほど信用してはいけない!
「フィリピンの事情」など気にするな
悪い業者は、クオータビザが人気のビザのため、毎年春までにはすべてなくなってしまうなどと根も葉もないウソを平気で言います。実際、筆者がクオータビザを申請したのは暮れも押しせまった12月です。悪徳業者は、あの手この手でとにかく契約を急がせます。
中には、日本で説明会と称して、関係者がお客1人に複数ではりつき、ろくな説明もしないままに、あれよあれよという間に契約まで進めてしまう悪徳業者がいますので、絶対に説明会など行かないでください。説明会に行ってしまい、もしも、そのような雰囲気になったら、即座に手を引いてください。
また、ビザの取得が数年間待ってもできず、文句を言うと、フィリピンの役所のことだから分からないだの、フィリピンの事情がどうの、中国がどうのと子供だましの言い訳をする業者があるようですが、すべてたわごとです。お金を払っているこちらにとっては、「知った事か」です。
マルチまがい商法と同じ手口にひっかかるな!
ブログに騙されるな
とくに、日本人は、活字媒体を無条件に信じてしまう傾向にあります。しかし待ってください。インターネットの記事など、学生にバイト料を払えば、いくらでもねつ造できます。インターネット上の動画やブログ、さらにはフェースブックやインスタグラムなどは、カンタンに偽造・ねつ造ができます。そして、フェイクであっても被リンクの多いコンテンツは検索結果の上位に上がってきます。「検索上位にあるから」、「ブログで紹介されているから」ということだけで信用してはいけません。あたりまえの話ですが、結局、業者さんに連絡を取った時に、クオータビザを取らせよう取らせようとするのではなく、取る取らない、契約するしないはまず置いておいて、親身になって相談に乗ってくれる業者がベストな業者です。
金をかけた見栄えの良いウエブサイトほど怪しいと思え!
会社のホームぺージからわかること
ビザ取得代行業者を外側から観察できる恰好の材料が、ホームぺージです。代行業者のホームぺージをよーく見てください。会社に関わっている人間一人一人の紹介はありますか?役員の紹介は顔写真を含め、詳しく経歴まで出ていますか? 日本大使館にも関わりがあり、日本人会の役職などをしている方たちですか?会社の活動内容や沿革がしっかりとわかる内容の会社概要が記載されていますか? 集合写真のような誰が誰だかわからないような写真でごまかしていませんか? それらがすべてきちんと理路整然と説明できていないなら、その業者は信用するに足らない業者と言えます。どんなに見栄えの良いホームぺージでも、どんなにブログで褒め称えられていても、ネットの記事だけで業者を判断してはいけません。
悪徳業はのウエブサイトには多くの若者が活発に働いている様子の写真が多数掲載されていたりしますが、これらの若者の写真は、ネットから拾ってきた英会話学校の生徒の写真です。よく検証してみればすぐにわかります。
信頼と実績などとかっこいいことを書きながら会社の経営陣の顔写真も名前も出していない会社はぼぼすべて詐欺会社だと思え!!
5万米ドルの口座は奪還できます
さて、実際に被害に遭ってしまったしまった方が、まず一番心配しているのは、5万米ドル相当の資金を預けている銀行の預金通帳を取り返せるのかという点かと思います。結論から言いますと、この銀行口座は奪還可能です。預金口座の所持者のサインと身分証明書が無ければ資金を移動できないからです。ですので契約時に、5万米ドルが入っている口座に関する資金移動を他人に許可するような書面にサインを求められても、絶対に従わないでください。
1つ注意しなければいけないのは、フィリピンでは銀行口座は2年間くらい何もせずに放っておくと、口座が凍結されてしまう点です。凍結された口座を元に戻すには、手続きが必要です。
預託金として入金した5万ドル相当の金額は多くの場合奪還できる!
白紙の委任状や振り込み用紙など論外
米ドル口座のこともそうですが、基本的に、委任状を書くのであれば、すべて記入済みで、あとはあなたのサインを書くだけの状態のものを用意させるのが鉄則です。そして、その委任状の用途をしっかりと説明させてください。もしも、気になるようであれば、委任状の用途についての覚書を提出させてください。そして、金額が入っていないような銀行の振込依頼書には、いかなる理由があってもサインしてはいけません。
クオータビザは、リタイヤメントビザと違って、銀行の残高証明を取れば、5万米ドルを即座に引き上げることが可能です。心配ならば、残高証明を取ってすぐに資金移動してしまいましょう。いずれにしても、あなたのサイン済みの振込依頼書が無いかぎり、悪徳業者はこの口座を動かすことができません。その点はご安心ください。
白紙や用途不明の委任状・金額が入っていない振込み票などには絶対にサインするな!!
ではどうしたらいいの?
ではどうやったら善良な取得代行会社を見つけられるのか? これが結局一番大事なことだと思いますが、残念ながら、うまい方法はありません。と、いいますか、善良な業者はクオータビザなどに特化していないのです。フィリピンでビジネスを始めようとする邦人を助ける強い味方のコンサルティング会社が、自社の顧客のために、サービスのほんの一部として、その豊富な人脈とフィリピン各省庁との太いパイプを使って、ビザ取得手続きを代行をしてあげているような会社を見つけるのが理想です。
そんな会社があるのかって? あります。しかし、そのような業者は、でかでかとクオータビザ押しの宣伝などをしませんから、非常に見つけにくいわけです。当ブログの筆者が、さんざんお世話になっているマニラにあるビジネスコンサルティングの会社は、上記の条件に100%当てはまる良い企業だと思います。この会社の社長さんは、ビザの詐欺被害に遭われた邦人のために、すべて手弁当で出来る限り費用をかけないように相談に乗ってあげたり、弁護士を紹介したりしています。
クオータビザでお悩みの方、ここで言っている悪徳業者とはどこなのか知りたい方、まじめで善良なビザ取得を手助けしてくれる会社をお探しの方、当ブログの上部の「CONTACT」から筆者にご連絡ください。
ビザなどに特化していない総合的なフィリピン特化型のコンサル会社を探そう!
最後に注意事項
最後に、筆者経由で善良なコンサルティング会社に助けを求める場合の注意事項をお話しします。最近、ちょっと困ったことが起こりつつあります。
クオータビザの被害に遭われた方は、たいへんに高額な金額を失いかけているわけなので、気持ち的にも非常に慌てており、心配なのは十分に理解しますが、善良なコンサルティング会社も筆者も、すべて手弁当(無料)でやっている事だということをご理解頂きたいと思っています。
と言いますのは、被害者の方は、焦っているあまりに、コンサルティング会社の社長に、日曜だろうが深夜だろうが連絡を取りまくる傾向にあります。1人や2人の時はそれでも良かったのですが、こうも被害者が多いと、助ける側の人間に大きな迷惑をかけることになる事を認識してください。
本当に早急な対応を求めるのであれば、ちゃんと謝礼を支払う条件で仕事の依頼をすべきですし(料金だって困っている人のためですから高額ではありません)、無料で助けてほしいというのであれば、良識ある範囲内で、会社の営業時間内で、なるべく連絡は時間を拘束しない電子メールやLINEでするように、最低限のマナーは守るように心がけましょう。せっかく助けてくれようとしている人も、こんな状況が続けば、嫌になってやめてしまうしまう可能性も十分にあります。
また、コンサルティング会社の社員やフィリピン人スタッフを使った場合は、必ずスタッフと会社にチップを払ってあげてください。チップは高額である必要はありませんが、かかった経費に相当するくらいの金額は払いましょう。もちろん、コンサルティング会社の社長は自分からはそんなものは絶対に要求しませんが、自分だけが被害者であるような態度をとってはいけません。そもそも、そんなとんでもない内容の契約書にサインして詐欺られたのは半分は自分のせいだということを認識すべきなのです。
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