一番分かりやすい動画配信・ライブ配信の概要

ライブ配信講座

 動画配信というジャンルは大きく分けて①動画配信 と、②ライブ配信 の2つの種類があります。今回は、動画配信の種類や、動画の配信時にやってはいけないこと、やったほうが良いこと、などを含めて、動画の配信をするために必要な前提知識について説明をしていこうと思います。ご質問やご意見は、ページ上部のメニュー「CONTACT」から筆者に連絡をください。

動画配信ってなんだ?

動画配信

 おおまかに言うと、動画を撮影できるカメラやスマートフォンを使って様々な動画を撮影し、撮った動画を編集してつなぎ合わせたり、アフレコといって音を後から乗せたりして、番組としての体裁を整えた上でYoutubeなどの動画配信サービスにアップロードするものを指します。
 この動画配信のメリットは、アテレコやアフレコといった声や効果音を後から上乗せして、より印象深い作品を作れるという点と、不必要だったり、他人に見られたくない部分をカットしたり、モザイクをかけたり、ピー音を入れたりできる点です。著作権に違反しないかぎり、BGM(バックグランド音楽)や、サウンドをいれて臨場感などをもたせることもできます。

ライブ配信

 一方ライブ配信は、その名の通り動画を撮った先からどんどん配信することを指します。日本ではマネタイズ(収益を得ること)を支援しているライブ配信プラットフォームも多く、使いやすさもあいまって、人気が高いジャンルです。
 しかしライブ配信は、時として写してはいけないものが映り込んでしまったり、他人の許可を得ていないのに配信してしまったりというトラブルもありますので、ライブ配信をするときこそ、行き当たりばったりに撮影を始めるのではなく、できればカンタンにシナリオのようなメモ書きを作り、番組全体をイメージしながらストーリーに沿った撮影をしていく必要があります。

動画配信のマネタイズ(収益化)ってなんだ?

 動画配信のマネタイズとは、動画を見てもらうことによって収益を得ることを言います。この章では、動画配信に関係するマネタイズの実情などを説明していきます。

現在の悪しき習慣

 最近では若者がなりたい将来の職業の上位に「Youtuber(ユーチューバー)」というのがあります。
 人気のユーチューバーの若者は、フェラーリに乗り、世界を股にかけて動画撮影を行い、映画俳優やテレビでおなじみの有名人とも交流があるところをみせつけるなどするため、若者は彼らを無条件に尊敬する傾向があります。
 これは、その動画配信者どんなに馬鹿なこと、人に恨まれるようなことをしても、より多くの人が閲覧して動画再生回数があがればあがるほど(これを「バズる」と言います)収益が見込めるという、動画配信のルールがあるためで、「迷惑系」「でっちあげ系」「廃人系」などなど様々な「よろしくない」動画配信者が、とても人に自慢できるようなことではないことをしているのに、大金を得て、なおかつ人から尊敬をうけてしまうという間違った社会を形成しつつあるのも事実です。
 現在巷に出回っているさまざまなソーシャルメディアは、そのほとんどがマネタイズの仕組みを持っており、「なんでも良いから閲覧されれば金が入る」という悪しき構図が展開されています。

マネタイズには条件がある

 一言でマネタイズといっても、今すぐに収益を得られるというわけではありません。収益化できるようにするためには、メディア毎にそれぞれ独自の「条件」が設定されています。たとえば動画配信サービス大手の「Youtube(ユーチューブ)」では、自分のチャンネルをよく見るチャンネルとして「チャンネル登録」してくれている人(フォロワーと言います)が、500人以上、かつ、過去12ヶ月以内に再生されたそう時間が3000時間以上いかないと、マネタイズ(収益化)を開始することはできません。その他のメディアでもそれぞれに独自の、結構ハードルの高い「収益化のための条件」が設定されています。

とりあえずのんびり楽しむのが「吉」

 さて、収益化が今すぐにできないと知って、やる気を無くしてしまった方もいるかもしれませんが、ひとたび収益化ができるようになっても、1動画の再生で得られる収益は1円の250分の1くらいにしかなりません。250人に見てもらってはじめて1円です。そして、手を抜いて配信を休んでいると、どんどんフォロワー数も下がって言ってしまうので、まさに自転車操業のように、善とか悪とかなりふり構わずとにかく「撮れ高」を求める「餓鬼」のようになってしまう馬鹿者も少なくありません。
 金のために撮れ高だけを病的に追うと、回転寿司屋の醤油を醤油差しに口をつけて飲んだり、ボランテイアが来るのは待ってくれと頼んでいる被災地に入ろうとして喧嘩になったり、回転寿司屋で取った皿を舐め回してレーンに戻したり、高級寿司店でひどすぎるマナー違反をして店主やまわりのお客と大喧嘩になったり、こういう悪行を重ねてでも金を得たいとする浅ましい人間に成り下がっていってしまいます。
 こういう人は、最後には誰からも見向きもされなくなるどころで終わりません、一度ネットに流出したコンテンツを完全に削除するのは不可能です。一生自分のやった悪行がネットに出回り続け、どれだけ時間が経っても忘れられることなく「馬鹿者」呼ばわりされ続ける羽目になります。

別の理由で必死になる人

 人生のなかで、一度も人から褒められたことがない人が、全くしらない他人から「イイね」ボタンを押されたり、「すばらしい動画ですね」などと褒められりすることで、人間のもつ承認欲求に火がついていまい、3食の食事や寝ることすら忘れてソーシャルメディアのフォロワー数獲得に血眼になっている人がよく居ます。
 また、一定数のフォロワーを集めた人が、一端の評論家気取りの大きな態度で飲食店にあらわれて、周りから大ひんしゅくを浴びているのに、本人は一切気にせず迷惑な大声で店主に話しかけたりしているのを目にしたりしますが、本当にはずかしいことですので、絶対にやめましょう。
 筆者の知り合いの中年女性など、いつもみんながお世話になっている知人の誕生日の宴席のお祝いの言葉を言う場面で、「あたしぃインスタグラムのフォロワーがとうとう1万人になりましたあ~」などと、誕生日の主役の祝いの言葉を一切述べること無く、まったく空気を読まない「バカ丸出し」の挨拶をして、参加者全員から白い目で見られていました。
 なんでもやり過ぎはよくありません。きちんと節度を守って、常識人としての配信活動をしてください。

 ミクシイ事件を思い出そう

 日本初のソーシャルメディアとして有名になった「ミクシイ」というのをご存知でしょうか。ある平凡な主婦をしていた女性が、たまたま投稿した記事に知らない人から「イイね」が付き、それがきっかけとなって承認欲求に火がついてしまい、毎日の家事などすべて放り出してミクシイの記事投稿にはまり、ついにはミクシイ社に社員として就職までしてしまった人がいました。
 そしてこの女性の末路は悲惨なものでした。アメリカから来た黒船の「Facebook(フェースブック)」に日本のソーシャルメディアの需要がほぼ完全に奪われ、ミクシイはスマホゲームのほうに力を入れだしてしまったため、この主婦は命より大事なイイねをしてくれるユーザーが大量にミクシイを見限ってしまため、今ではあの女性はどうなってんでしょうねぇ(笑)・・・という可哀想なものを見るような目でしか語られなくなりました。
 このことからもわかるように、ソーシャルメディアなどに病的なまでに全てを捨てて入れ込むのは賢い人間のやることではありませんあくまでも趣味の域をでないように気をつけましょう。

動画配信のメリット

 動画配信の闇の部分ばかり書いてきましたが、今度は、動画配信の良いところを少し書いてみたいと思います。 それは、なんといっても「自分のしていることを世界中の人が見ることができるチャンスを創っているおもしろさ」です。

フォロワーが少ない?いえいえ、数千人が見ています

 たいていの動画配信プラットフォームには「フォロワーの数」と「閲覧数」がわかるようになっています。しかし、あなたのチャンネルをフォローしなくても、あなたの動画を見ることはできますし、「なにをもって動画を1回閲覧したことにするか」は、プラットフォームによってまちまちですが、「再生」が始まった瞬間に「再生数をカウント」されることはまずありません。決められた秒数の再生があってはじめて1回再生されたとみなされるわけです。
 ですので、あなたの動画のフォロワー数が少なかったり、閲覧数がまったく無くても、気にする必要はありません。最初はみんなそんなものですし、意外と数千人単位で動画が見られていたりします。あとは最後まで動画をみたくなるような内容にするように、ぼちぼち努力すればいいだけです。

たった1人でも閲覧してくれたら大成功

 ライブ配信にしても、ブログやツイートにしても、たった一人の人でも見に来てくれたら大成功です。手を振って挨拶でもしてあげましょう。収益の種になる「お団子」などのアイコンを投げてくれるかもしれません。

Facebook、X、Threadsを活用しよう

 これらのソーシャルネットワークは動画配信とは全く関係ありませんが、あなたの動画配信活動を無料で宣伝できる最高の広告ツールになります。
 よく、会員数の多いFacebookなどのグループは自分のYoutubeチャンネルを宣伝することを禁止しているところが少なくなありませんが、そういうルールを無視して、勝手に自分のチャンネルを宣伝しているアホがいます。
 これ、よく見てみましょう。そんな人の投稿、数万人もいるグループ内で2件とか3件のイイねしか付いていません。そうです、みんな嫌がっているのです。そういう自己中心的な宣伝活動はマイナスにしかなりませんから、絶対にやめましょう。
 実は、Facebookなどは、自分のタイムラインで自分の動画チャンネルを宣伝するだでも非常に多くの人がその投稿を目にします。ただリンクを貼り付けるだけはなく、どんな内容の動画なのかを詳しく書くことで、Facebookの人工知能が記事の内容を理解して、関係ありそうな人になるべくあなたの記事を見せるような動きをしてくれます。グループに投稿するより、自分のタイムラインに投稿する。なるべく同じような趣味の人や関連がありそうな投稿をしている人に友達リクエストを送ってみるなどの地道な行動をしましょう。

決まった時間に配信しよう

 ライブ配信では尚更ですが、動画をアップロードする時刻も決めておいたほうがファンが付きやすいです。Youtubeなどには配信する時間を設定しておくことができますので、その時間が来たら自動的に配信が始まるようにできます。
 また、ライブ配信では、「なるべく」決まった時間帯に配信を開始すると良いです。深夜族を狙いたいなら午前0時過ぎに配信を始めたり、ランチ動画を配信したいならランチ前の10時や11時に配信を始めるとより効果的に閲覧者を増やせます。

日本のようにバカばかりしていると未来はない

 今の日本で人気ユーチューバーと言われている人のほとんどは中身のないバカ騒ぎや犯罪スレスレのいたずら、股間を大きく開いて見せるだけでドヘタな歌しか歌えないグループ、お色気、ゲーム配信などばかりが目につきますが、海外の配信者を見てみると、非常に参考になることがいくつもでてきます

趣味を掘り下げる動画は100万人超えも夢じゃない

 昔一斉を風靡した往年の名機と言われたパソコンを個人でレストアして完全に動作するまでを動画で配信している「The 8bit Guy (ザ 8ビット ガイ)」などは世界的に有名な外人のおじさん系ユーチューバーです。このように収益化や承認欲求に振り回されること無く、自分のいちばん好きな趣味をコツコツと、動画配信に追い回されること無く、時代に流されず、マイペースで動画配信やライブ配信に取り組むのが、「おじさん流」といったところでしょうか。ちなみに、この 8bit Guyさんは、これだけでフォロワー数が143万人もいます。動画配信のセオリー「自分の趣味をざっくばらんに解説する動画配信はバズりやすい」です。

もしもあなたのチャンネルが100万人超えを達成したりしたら、アホな撮れ高ユーチューバーにコラボ配信をせがまれると思いますが、アホと同じに見られたくなければ無視しましょう(笑)

ライブ配信で気をつけること

自分の家の所在地は絶対に明かさない

 家の玄関や町内の風景、マンションの玄関ドアを数センチ写しただけで番地まで正確に特定されてしまう昨今。もしもあなたが旅行中の配信を考えているのであれば、絶対に自分の住んでいる場所を明かしてはいけません。旅行先で配信を始めれば、あなたが留守であるということを世界に知らしめることになり、泥棒の格好のターゲットになるからです。実際に、ソーシャルメディアに旅行動画ばかりをあげている人の家が空き巣に入られたという事件は数多く報告されています。

自分にはわからないと決めつけない

 海外では80歳を超える人がバリバリに動画配信をしている例などいくつでもあります。わからないと決めつけるのは日本人の高齢者に一番多い「悪い癖」です。わからなければ聞けば良い。それこそソーシャルメディアを活用しましょう。

閲覧者に媚びない

 どうやったらイイねをくれるか、どうやったらフォローしてくれるかなどばかり考えてつくった動画は面白くありません。そのうち飽きられてしまいます。自分が大好きなトピックを掘り下げていきましょう。今は大御所となった映画監督の新海誠さんも、最初は会社に通勤する傍ら、趣味でこつこつと自作のアニメを作り続けて話題となり、今では劇場で興行収入で世界一になるほどの世界的に有名な監督になりました。

顔出し配信のほうが好感度があがる

 よく、覆面をかぶったり、Vチューバーといってアニメのキャラクターを動かして音声合成でセリフを喋らせるような卑怯な配信をしている者がいますが、そんな卑怯な配信者の言うことを誰がまともに受け止めるでしょうか。会社にバレたらやばい、友達に見つかったら恥ずかしいだったらそんな内容の配信などやらなけれな良いのです。人に見られて恥ずかしいような内容を配信するからそうなるわけですから、誰にでも胸をはって見てもらえるような内容のコンテンツを作ってください

 ラファエルという有名なユーチューバーが、「最近では動画を閲覧する人が減っている」などという趣旨のことを言っていましたが、覆面なんぞかぶって、こそこそと人気ユーチューバーの後ろに引っ付いて、おこぼれの閲覧数をもらうだけの薄っぺらい配信しかできない自分の無能さに全く気づいていないのが痛々しかったです。

海外生活に関する動画は気をつけよう

 フィリピンでも数名、フィリピンでの生活を紹介している動画配信者がいますが、さて、みんながみんな尊敬され、好かれているでしょうか? 多分、尊敬の念を持って見られている配信者は、ほぼいないと思います。 
 それはなぜでしょう? わかりますか?
 答えは簡単で、「自分が上からものを言っている」からです。自分はフィリピン在住の先輩、自分はあなたよりもフィリピンを知っている。そういう態度が配信者全員からプンプン臭ってきませんか?
 そういう人たちは、ある程度フォロワーが集まったり、閲覧数が上がったりすると、さらに「勘違い」を重ねます。普通の人は何一つこの人たちを尊敬して見ていないのに、勝手に大御所になったつもりで配信するので、どんどん閲覧者が抱いている印象と自分で思う自分のイメージにギャップが生まれてきてしまいます。

動画配信でやってはいけないたった1つのこと

 たとえばフィリピンに移住を考えている人が、フィリピンに実際に住んでいて、動画配信をしている人のチャンネルを見つけたとします。この手の人がそんな動画を見るのは必然ですが、みつけたそのチャンネルでは、海外移住の悪い点ばかりを偉そうに並べ立てて、だから海外移住なんかするなという否定的な論点でばかりを動画内で話していました。そんなことを繰り返してい「ると、最後には見向きもされなくなります。
 動画配信で、デメリットを語るのは、百害あって一利なし、もしもあなたが、あなたの経験を活かして、なにかの話題を動画配信するのであれば、同じようなことを目指している人の進行方向を邪魔しない内容、閲覧者のためになるようなポジティブで肯定的な内容の動画を作りましょう。

でも否定しなければいけないような重要なことは?

 重要と思われるようなことで、否定的な内容は、本稿のように「ブログ」など活字メディアに誘導しましょう。動画の説明欄に、ブログのリンクを張っておけば良いのです。そしてそのリンクのことを、動画内で「もっと詳しい内容をブログにまとめたから見てね」と、案内しておけば良いでしょう。
 活字メディアでは、動画メディアと違って、より詳細な情報を提示できるとともに、複数の動画メディアへの「リンク」を提供することで、新たに動画を見てもらえるチャンスを生み出すことができます。なにかを説明するような動画を撮る場合は、ブログと動画の連携を模索してください。
 そして、ブログなどの活字メディアでもマネタイズをすることは可能で、実はブログのほうが即効性のあるマネタイズが実現できるので、もしも興味のある人はその詳しい説明記事を書くように筆者にリクエストしてみてください。

次回は?

 今回の概要的な動画配信にまつわる説明はどうだったでしょうか?
次回は、「実際にライブ配信をしてみる」ことをテーマに、記事を書いていきます。

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