最強の永住ビザを取得
永住ビザというのは各国でいろいろ取得条件や待遇が違うものですが、日本やアメリカの永住ビザは本当に取得が難しいですね。それに比べると、フィリピンの永住ビザは、取得のハードルが低いことで人気があります。そして一度取得してしまえば、更新するためのハードルも非常に低いので、維持が簡単という面も魅力です。今回は、フィリピンに永住したい人がとるべきビザの比較をしていきたいと思います。
フィリピンの永住方法によるビザの選択
実は、フィリピンに合法的に永住する方法は結構、何種類もあります。今回は、フィリピンで長期に滞在するための代表的な4つの手段にスポットを当てて、1つ1つの特徴を見ていきたいと思います。
- クオータビザ
- SRRV リタイヤメントビザ
- 結婚ビザ
- 観光ビザの延長
クオータビザ
クオータビザの最大の利点は、フィリピンの会社で働く際の自由度です。クオータビザ保持者は、フィリピン人と同じ条件で就職が可能です。つまり、フィリピンで就職するために他のビザのように就労許可などを取得する必要はありません。また、年間の維持費(更新料)も非常に安価で、ビザ取得時に銀行に預けた5万米ドル相当の金額は、ビザ取得後全額引き出してしまうことが可能です。
また、アメリカのグリーンカードなどと違い、必ずしもずっとフィリピンに居なければならないわけではないので、日本とフィリピンの両方を行ったり来たりするようなライフスタイルにも使えます。
ただし、気をつけて頂きたいのは、クオータビザは、詐欺や搾取がとんでもなく多いということです。取得費用200万円とか、ひどいものになると400万円!なんていうものまで、さも当たり前のように書かれていますが、全部ぼったくりの悪徳業者です。筆者が知っている限り、2019年現在でクオータビザの取得手数料は140万円前後です。為替などの変動リスクがあるので、130万円から160万円くらいが妥当な取得手数料の範囲です。実際に筆者の知り合いのコンサルティング会社は、その値段でやっています。
クオータビザの強み
- 就労許可が必要ない
- 起業や不動産売買などにも有利
- 年間の更新費用が安価
- 取得時に必要な5万米ドルは取得後全額使用可能
- コロナ禍でも真っ先に再入国許可が下りた。再入国に際して特別な書面など必要なし。
クオータビザのデメリット
- 代行会社による詐欺が横行している
- 取得手数料が非常に高額
- 一時的にではあるが5万米ドル相当の金額が必要
- 家族がいる場合、全員分のクオータビザ取得が必要
SRRV リタイヤメントビザ
このビザは、日本で会社を退職した人が、フィリピンで余生を過ごすためのビザですが、就労許可を取れれば、フィリピンで就職することも可能です。取得費用はクオータビザのように高額ではありませんが、難点があるとすれば、維持費が高い事と、取得時に銀行に入れたお金は、基本的には不動産などに投資するか、または預託金として、ずっと銀行に入れておかなければなりません。ずっと銀行に入れておく場合ですが、もしもSRRV保持者がフィリピンで死んでしまうと、この預託金を引き上げるために、遺族はとんでもなく面倒な作業を強いられます。当然すぐには下せず、何か月もあるいは何年もかかります。
SRRVにはいろいろな種類があり、それぞれ預託金を投資に転用できるもの、転用はできないもの、介護が必要なものなどになります。それぞれのパターンと取得する人の年齢で必要な金額が異なってきます。
クオータビザの取得手数料をぼったくっている代行業者は、SRRVをこきおろします。なぜなら取得費用も安いため、奴らの利益が出ないからです。SRRVは使いようによっては非常に便利なビザですので、長期滞在でビザを検討する場合は、十分に検討の対象になるということを覚えておいてください。くれぐれも、悪徳業者の口車に乗らないように気をつけてください。
SRRVの強み
- 取得手数料が安いし個人でも取れる
- 就労許可を取れば就労も可能
- 個人で事業をするのも可能
- 夫の申請だけで家族にも効果が及ぶ
SRRVのデメリット
- 年間の維持費が日本円で5万円弱と高額(エージェントに依頼すればもっと高額)
- ビザが有効な間は預託金を投資には使えるが回収はできない
- ビザ取得時の年齢によって預託金の額が大きく変動する
- フィリピンの会社で働くためには就労許可の取得が必要
- 35歳以上の人しか取得できない
- ビザ保持者が死亡した場合の預託金の引き上げが非常に困難
- コロナ禍で永住ビザでは一番最後に再入国許可が下りたものの、再入国用の書面を用意する手間が大変かかる
結婚ビザ
所謂「配偶者ビザ」というやつです。フィリピン人と結婚すれば即座に申請資格を満たします。とくに預託金などは必要なく、就労にも就労許可は必要ありません。
配偶者ビザで一番注意して頂きたいのは、ビザ自体ではありません。バチカン市国を除けば、フィリピンは世界で離婚を認めていない唯一の国です。一度結婚してしまうと、基本的には離婚できません。どうしても離婚しなければならなくなった場合は、アナルメント(婚姻無効化)という訴えを裁判所に出さなければなりません。裁判ですから、当然弁護士費用などもかかりますので高額な手数料が必要でし、期間もべらぼうにかかります。うまくいって1年半、通常は2年以上かかります。
ですので、多くの西洋人などは、彼女(内縁関係)という関係だけにとどめています。結婚していなければ別れれば良いだけですので。
ただし! フィリピンでは一度でも体の関係を持った女性と、その子供に対して、暴言を吐いたり、暴力をふるったりすることを禁じる法律があり、この法律が穴だらけのバカ法律のため、悪い女と悪徳弁護士が結託してありもしない暴力を受けたなどと申告して、相手の男性から高額な金品を搾取する事件が多発しています。メッセンジャーで「ばかだねえ」と送っただけで有罪です。生活費の支払を止めると、そのことで精神的な苦痛を強いられたとして、これも有罪になります。ですので、絶対に口論になったときなどに証拠が残る形で相手を愚弄してはいけません。また、もしも関係悪くなって別れ話が出たときに、険悪なムードになった場合は、居住している地域からすみやかに退去したほうが良いです。このバカ法律は、日本の痴漢冤罪と同じで、女の側が申告すれば、それがそのまま通ってしまいます。ですので、適当にだれかに顔を殴らせて、医者で診断書を取り、あなたに殴られたと証言すると、あなたは問答無用で逮捕されます。
離婚の危機に陥ったり、彼女と別れ話の挙句に険悪なムードになった場合は、すぐにコンサルティング会社に連絡したほうが良いです。この場合も、悪徳なコンサルティング会社は、できもしないアナルメントの手続きを、さも経験豊富なように偽って近寄ってきますので、十分に注意し、必ず複数の会社から話を聞くようにしましょう。
結婚ビザの強み
- 取得のためのハードルは結婚相手がいることのみ
- 取得費用・更新費用ともに安価
- 就労に就労許可は必要なし
- 結婚しているかぎり永住可能
- コロナ禍では一番先に再入国許可が下りた。
結婚ビザのデメリット
- 相手が死んだ場合、即座に効力を失う
- 悪い女が離婚をネタに相手を脅す事件も多い
観光ビザの延長
これは、番外編のようなものですが、実は、フィリピンは無ビザで入国したとしても、日本人には30日間有効な観光ビザが自動的に付与されています。この観光ビザは延長が可能です。最初は2ヶ月、それ以降は6ヶ月づつ延長できま、最長で約2年間住むことが可能です。ですので、2年ごとに日本や台湾などに小旅行して帰ってくればまた2年以上滞在可能なわけです。
セブに住んでいる西洋人の多くは、このようなタイプの滞在をしています。なぜなら、彼らの多くは、収入を自分の国の会社からうけており、フィリピンで就労する必要がないからです。なかには、オンラインで記事を書いたり、YouTubeなどから収入を得て、生計を立てている人や、小説家として小説を書いて、それを自分の国の出版社に送って、その国からの印税で生活している人もいます。
ビザなしで長期滞在しているからと言って、必ずしも違法ということではないということだけ覚えておいてください。
最後に
今回は、ざっとフィリピンで永住するためのビザを検証してまいりました。如何でしたでしょうか?
フィリピンは、やっぱり不完全なことが多いです。詐欺や犯罪も多く、日本では庶民の味方のはずの警察や弁護士が一番の悪者(民衆の敵)だったりします。ですので、どのような業者と付き合うかで、自分の人生が大きく変わってしまいます、クオータビザの取得代行に関するトラブルも後を絶ちません。同じ日本人の経営者が、日本人の客に詐欺を働くわけです。ほんとうに腐っています。
もしも永住関係、ビザ関係でお困りの方は、遠慮なくご相談ください。筆者は、代行業者ではないため、どこの業者に対しても公正な立場で評価します。癒着もありません。しかし、業者さんや弁護士も含め、非常に頼れる複数の人物を知っています。ですので、逆に相談しやすいと思います。お困りの方は、この画面上部の「CONTACT」から連絡をください。出来る限り協力させて頂きます。
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