概要
御朱印を求めて神社を訪ねる場合の参考情報をまとめました。神社に御朱印を頂きに行くことは、お寺に行く場合よりもルールや作法が少ない場合が多いので、初心者には始めやすいと思います。
御朱印巡りのすすめ
御朱印巡りを徒歩て敢行する場合、かなりの日数と体力を必要とします。また、御朱印を受けることができる「御朱印めぐり」はいくつもあり、有名なものは専用の御朱印帳が用意されていたりします。また、神社仏閣は日本中に無数にあるため、御朱印巡りの前には、入念な下調べが欠かせません。
これらは、まさに知力と体力を最大限に使う高尚な趣味になり得ます。会社を退職して時間がある方、週末に夫婦でやることが見つからない方、達成感のある趣味を持ちたい方は、是非トライして頂きたいものです。
そして、これが大事ですが、単純に御朱印ハンターになるのではなく、参拝する予定の神社仏閣の建立理由や経緯を調べるだけでも非常に興味深いいくつもの情報を見つけることができるとおもいます。
参拝の証として神社から受けた御朱印を御朱印帳に記録として残す作業も楽しいものです。その際に、メモ帳などに、該当する神社仏閣でのしきたりや御朱印を拝受するまでに知り得たこと、社務所がわかりにくいところにあった場合は、どのように御朱印をもらうのかなどを書き記しておくと良いと思います。神社によっては複数のルートに名前が出ている場合も少なくないので、二回目以降の訪問の知恵になるからです。
神社仏閣巡りの記録をブログや動画に上げている方も多くいらっしゃいます。なかなか高尚かつ体力づくりにピッタリの趣味になると思います。
神社参拝のマナー
東京都 豊島区 南大塚の「天祖神社(てんそじんじゃ)」が、非常にわかりやすい動画を公開していますので、参考にしてください。該当ページはここをクリック。
おすすめの書籍
神社で御朱印を受ける際のマナー
神社の参拝ルールは実にシンプル
基本的に、以下のような簡単な手順で良いわけです。
・白装束などは気にしなくて良い(アロハシャツやサンダル履きなど砕けすぎた服装はNG)
・入り口の鳥居をくぐる前に一礼する。
・手水を使い自らを清める
・参道の真ん中は歩かない
・お賽銭を入れ、二礼二拍手一礼をもって参拝する
・鐘がある神社ではお賽銭を入れた後で鐘を鳴らす
・社務所へ行き、御朱印を受ける
もしも、御朱印の初穂料が「お気持ちで」と言われた場合には300円から500円を納める。
神社とお寺、御朱印帳は分けたほうが無難
基本的には混ぜても大丈夫のようですが、どこのとは言えませんが、御朱印を頂く際に、神社とお寺さまを混同しないようにと諭された方がいるようですので、御朱印帳は神社用とお寺用で分けるようにしたほうが無難でしょう。筆者の場合は、現在ではルート専用の御朱印帳、アマビエさま専用、一般のお寺専用、一般の神社専用などと御朱印を分けるようにしています。
後々必要になるもの
神社巡りには公式のルートがいくつもある
神社巡りは江戸の時代でも庶民の楽しみの1つになっていたそうです。そのため、多くの神社巡りルートが存在し、場合によっては専用の御朱印や絵馬を用意しているものもあります。ここにあげたものは、初心者でも問題なく巡れるようなものばかりです。
ルートに順番はない場合がほとんど
神社の御朱印巡りは、何番目の神社から参拝してもかまいません。今回御朱印をもらい受ける神社が、ルートの何番目なのかだけ覚えておいて、番号通りに御朱印が並ぶように御朱印帳に御朱印をもらえば良いと思います。また、様々な御朱印巡り専用の御朱印帳も用意されており、そういった御朱印帳には、番号と神社名が予め印刷してある場合が多いので、間違えにくくなっています。
東京10社めぐり
非常によくできている御朱印巡りです。当ブログでも詳しく説明しています。東京10社めぐりのどの神社でも専用の御朱印を用意しています。また、東京10社めぐり専用の「ミニ絵馬」があり、このミニ絵馬を貼って飾れる大きな絵馬も各神社に用意されています。御朱印を拝受すると同時に揃えてみるのも面白いと思います。
都電神社めぐり
東京5社めぐり
日枝神社(千代田区)、明治神宮(渋谷区)、靖国神社(千代田区)、大國魂神社(府中市)、東京大神宮(千代田区)の5社です。由緒正しい大きな神社ばかりです。そのため、神主様が留守、社務所がどこかわからないなどのトラブルがないので、参拝も御朱印も迷うことは無いでしょう。
新東京5社めぐり
東京大神宮(千代田区)、神田明神(千代田区)、水天宮(中央区)、金比羅宮(港区)、日枝神社(千代田区)の5社です。
アマビエやヨゲンノトリの御朱印も
新型コロナの影響が治まるまでの間限定で、アマビエやヨゲンノトリの御朱印を郵送で送って頂ける神社も多く存在します。そして、郵送は受けておらず、実際に神社に参拝をした人にだけアマビエなどの御朱印を授けてくださる神社もあります。下記のブログで詳しく説明していますので、是非御覧ください。
すこし注意事項など
順序を守ろう
最近、神社やお寺の区別なく、誰か急ぎ足で慌ただしく来たかと思えば、写真をばしゃばしゃと忙しなく撮り、参拝もしないままに人をかき分けて我先にと社務所へ直行し、御朱印を受けた途端に踵を返して去っていく不心得者を見ることがあります。神社には神社の。お寺さまにはお寺さまのしきたりがあります。それらを正しく守ってこその参拝です。決して人が見て顔をしかめるような無作法な行為はつつしみましょう。
その他にもたくさんのルートがありますが・・・
ここでご紹介したルート以外にもたくさんの御朱印巡りが存在します。1つだけ注意したいのは、神社巡りをインターネットで調べていると、いつのまにか観音様巡りを多数見つけることと思いますが、これは神社ではなくお寺さまへの巡礼になりますので、神社めぐりのときにように手ぶらで気軽に行くと、恥ずかしい思いをするかもしれませんのでご注意ください。
これらは単なる参拝ではなく、弘法大師や観音様と一緒にお寺を巡る「巡礼」になるからです。ですので、観音様めぐりや八十八ヶ所霊場めぐり、三十三ヶ所巡りなどをされる場合は、すくなくとも般若心経の現代語訳を読んで大まかな意味を理解した上で経本を持参するようにし、写経を練習したり、お遍路の大まかな流れを学んだり、納め札を準備したり、お遍路用の様々な小物を用意したりして、予備知識を少しつけてから巡ることをおすすめします。あまりにも簡略なスタイルで御朱印を頂きにいくと、場合によってはお小言を頂戴することもあります。
ですので、御朱印巡りをはじめたばかりの方は、ある程度の基礎知識と準備ができるまでは、神社巡りに専念されることをおすすめします。